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  1. 二紫会経済学(1)
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福井県へ行ってきました

 投稿者:73年度生山崎博之  投稿日:2017年12月10日(日)14時17分10秒
返信・引用 編集済
  初めて福井県へ行ってきました。いや学生時代に福井大学の剣道部と合同練習をしたことがあるから正確には二度目か。でも観光は初めてです。
福井と言えば越前。歴史好きの小生が連想するのはまず戦国時代の朝倉義景、静岡の今川義元と共に信長に滅ぼされた残念な武将です。そのあとは秀吉に滅ぼされた柴田勝家。幕末になると四賢侯の一人の松平春嶽、その懐刀の橋本佐内。龍馬と親しかった由利公正・・・。こう考えるとなかなか興味深い県ですね。幸福度ナンバー1の県でもありますしね、廣瀬君。

さてこの度は、静岡経済同友会の代表幹事が素晴らしい越前ガニを是非皆さんに食べてもらいたいと、企画された旅行でした。
越前ガニを証明するタグ付きの最高のカニを食べて、恐竜博物館(一度は行く価値がありますぞ。)を見て、谷口屋の分厚い油揚げを食べて、越前竹人形をみて、楽しい旅を満喫してきました。
竹細工のカマキリ、繊細でしょ?
 
 

うつりゆく時代(22)休憩 ② 人間を超えるか

 投稿者:二村重博  投稿日:2017年12月 9日(土)18時25分37秒
返信・引用
  (2)人間を超えるか
 この項目では、4人の論文がありますが、直接関係ない一つは割愛して3人の論文を以下取り上げます。

 まず、茂木健一郎氏(脳科学者)は、「人工知能とフロー体験」というタイトルで、人工知能の研究開発は、これからの文明における必須な「空気」製造機という側面もあるが、この工学的な意味合いを超えた、深い哲学的な意味があると論じています。なぜなら、「人工知能は、人間が、自分自身を理解したい、という強い欲望に基づいて、構築するもの」(25頁)だからです。

 知能と生命
 知能についての近代的な研究では、異なる分野の知能に共通する因子(g因子)があり、「目の前の課題に対して脳のその計算資源を動員する、『集中力』に関わっている」(26頁)ものです。この集中という働きは人工知能が得意とする分野であり、人間は最初から人工知能の相手になりません。
 一方、生命ないし意識を考えたとき、生命にとって知性は必ずしも必要ではなく、現在の人工知能は生命の在り方に接続していくものではありません。茂木氏は、「生命にとっての最大の、そして唯一の価値とは、自己保存、そして、繁殖である」(27頁)とし、「生命が生き延びるために必須なのは、『器用さ(dexterity)』である。環境から入ってくる情報をリアルタイムで処理し、それに対して器用に対応する。必ずしも『知性』は必要ない。むしろ、知性は邪魔になることもある」(28頁)と言っています。
 人工知能が卓越した能力を示すのは集中できるからですが、意識は「生きる」ことのために進化してきたのであり、知能を支えるためではありません。意識は、何かに集中することに意味があるのではなく、並列的に様々なものを把握することに意味があります。「集中と並列。ここに、人工知能と意識、ないしは生命の対立軸がある」(28頁)ことになります。そして、「私たちの認知プロセスは、視覚的アウェアネスの中にある情報をすべて反映し切れてはいない。視覚的アウェアネスの本質が、それを認知的に処理しきれない『オーバーフロー』にこそあるということを示している」(28~29頁)と言って、知性に必要な情報と生命ないし意識に必要な環境からの情報との違いを指摘しています。
 「過剰な情報を、そのすべてではないにせよ、ベストエフォート方式で活かし、反映させて適切な行動に結びつけるという命題の解決が、意識であり、その拘束条件は、ビッグデータを統計的学習則で処理するという人工知能の置かれている拘束条件とは異なる」(29頁)ので、「その限りにおいて。人間を映す鏡としての人工知能には、大きな欠損があるということになる」(29頁)と茂木氏は指摘しています。

 次に、谷口忠大氏(立命館大学准教授)は、「人工知能は言語を獲得できるか」というタイトルで、人工知能の進歩により画像や音声の認識精度は向上したが、人工知能は言語を扱えるようになるのかどうかという問題を論じています。
 言語は人間と他の動物を分けるものとして考えられてきました。つまり、「文法・論理や表現の社会的要素、単語の組み合わせにより柔軟に意味表現を変化させる自由度などを含んだ、いわゆる言語は人間のみがもつとされる」(34頁)ということです。この人間と動物を分かつ境界線が、同じように人間と人工知能を分かつものかどうかということが問題になります。文法処理や論理的処理という意味では、これはコンピューターの得意な分野になります。論理や文法では人間とコンピューターを分けられないので、境界を持つものは何かということになります。谷口氏は、「それは、実世界の曖昧さであり、実世界で生きていくということだ」(35頁)とし、実世界の中で人間と共同作業ができるロボットは、まだ、ほとんど見当たらない、と言っています。その理由は、「人間の言語は個体発生の視点では発達を通じて獲得したものであり、系統発生の視点では集団として環境に適応するために生み出されてきたものである。常に実社会と繋がってその上で生まれてきた」(36頁)からです。
 人工知能の基本問題の一つに記号接地問題 (Symbol Grounding Problem) があります。これは、「人工知能の頭にもたせた知識表現をいかに現実世界の事象と紐付けさせるかという問題」(36頁)、つまり、いかに人工知能と現実との「つじつま」を合わせうるかという問題です。谷口氏はこの問題設定自体が問題で、人間が言語を獲得したと同じプロセスをコンピューターにも歩ませることが必要だと考えています。これを「記号創発ロボスティック」と呼んでいます。そのためには、人工知能はセンサ・モータ系(感覚運動系)を持つことが必要で、これによって人工知能は実世界と繋がり、人間と実世界を共有し、言語を用いたコミュニケーションを可能にできる、と谷口氏は言っています。
 言語処理と言語獲得は違います。言語処理では人間が得たデータや設計によって処理することになりますが、言語獲得は人間の子供のように、ロボット自身が得た音声情報や実世界の経験を通して得た知識が必要になってきます。
 「人工知能は言語を獲得できるか」という問いに関して谷口氏は、「まずは直球で言語を獲得できるロボットを作ろうと挑戦し続ける必要がある。・・・ロボットが言語を獲得することは未だチャレンジングな問題ではあるが、『第四次人工知能ブーム』の頃には、もう少しハッキリしたことが言えるように挑戦を続けたいと思う」(38頁)と言い、この問題の難しさを指摘しています。

 さらに、斎藤環氏(筑波大学教授)は、「AIが決して人間を超えられない理由」というタイトルで、その理由を説明しています。
 AIが人間を超える(支配する)という考え方は、レイ・カーツワイルの「技術的特異点(シンギュラリティ)」の概念にあります。また、ホーキング博士も「完全な人工知能を開発できたら、それは人類の終焉を意味するかもしれない」と言っています。これに対し斎藤氏は、補助ツールとしてのAIの価値は評価しつつも、AIが人間を超えるという発想は、知能の高い人がいだきがちな万能感の変形に過ぎなく、「人間型の総合的知性として、人間を凌駕する日は決して訪れない」(40頁)と言って、その理由を以下のように説明しています。
 斎藤氏は、もしAIに人間型の知性を持たせたければ選択肢は二つしかなく、それは、「中国語の部屋」タイプの知能の構築か、人間の脳と心をシミュレートして、強いAI、つまり「人工汎用知能」や「合成知能」を作成するしかない、と言っています。(「中国語の部屋」とは、部屋の中と外で漢字で書かれた紙きれを通じてやり取りがなされるが、中の人は外から差し入れられた漢字の羅列をみて、マニュアルに従って返事を書いて返すので、外の人は中の人は中国語を理解していると思いますが、中の人は全く理解していない、という哲学者ジョン・サールの例です。)斎藤氏は、前者については、AIが「意味」を理解しないことを示していますが、人間のやりとりには人間関係というコンテクストがあり、これは実質的には無限にあるので、AIが有史以来の全人類のコミュニケ―ションを記録していたとしても不可能だ、と結論付けています。後者については、知性をシミュレートするアルゴリズムを作成するためには、「意識」や「意味」の成立を科学的に解明する必要があるが、これも不可能だ、と結論付けています。脳の機能は、脳神経の構造だけでなく、中枢と抹消の関係までも完ぺきに再現する必要があり、これは困難だからです。
 AIは論理と確率と統計だけは使えるが、意味がわかっていないというこの問題は、「フレーム問題」や「記号接地問題」とも関係してきます。それでは「意味」とは何でしょうか。斎藤氏は「意味とは、ある刺激が別の刺激に結びついたときに生ずる認識のことだ。意味は『AとはBのことである』という形式でしか記述できない。同様に『(意味が)わかる』とは、未知の刺激が既知の刺激に結びつくことで生じる認識である」(42頁)とし、AIは人間にはわかる「A=B」を判断することができないとしています。
 斎藤氏は、「神は自らに似せて人を作ったというが、人間は自らに似せたAIを作りたがる。そこにはおのれの鏡像に魅せられるナルシシズムと、神の真似事をしてみたい万能感が垣間見える。しかし繰り返すが、AIの真価は、その類い希な記憶と計算力によって、人知を補完することまでだ」(43頁)と結んでいます。
 

小川榮太郎氏 VS 朝日新聞

 投稿者:73年度 山崎博之  投稿日:2017年12月 6日(水)13時47分7秒
返信・引用
  小川氏と朝日新聞のバトルが始まりました。
興味のある方は下記アドレスにアクセスしてみてください。

http://psij.or.jp/2017/12/06/20171206_02-2/
 

Re: 推薦図書(100)

 投稿者:73年度生山崎博之  投稿日:2017年12月 5日(火)19時32分1秒
返信・引用 編集済
  > No.4236[元記事へ]

8期生 キノウチさんの発言へのリプライです。

> 山崎先輩、
> 推薦図書100おめでとうございます。
> 誰もなしてないことを実現されてます。
> そこで、恐れ入りますが、
> 簡単に「森友、加計事件」に書かれている内容についてコメントをお願いできないでしょうか?


そもそも朝日新聞は第一次安倍内閣発足時に「安倍叩きは朝日新聞の社是」とか「安倍内閣の葬式はうちで出す」と公言していたように、憲法改正を目指す安倍内閣を倒すことを目的としている新聞社です。
この本を読むと、朝日新聞は民進党(旧)と、NHKは共産党と繋がっていることが分かります。日本のマスコミの現状はかなり深刻ですね。

・森友学園は結局一学校法人の経営者が学校法人の仕組みを使って補助金をだまし取ろうとした詐欺事件。
その過程で、安倍晋三総理夫人の昭恵氏が関わっとぃたとか、国民の財産である国有地が不当に安き払い下げられたとか、その買戻しを巡って財務官の官僚が安倍総理の意向を「忖度」したと言われているが、朝日新聞は安倍夫妻があたかもそれに関与していたかのような印象操作をしているだけ。
因みに後日分かったことですが朝日系のテレビで、建物に実際には「瑞穂の国 記念小学校」と書いてあるのに合成写真をつくり「安倍晋三 記念小学校」と放映していたことが分かっています。
・加計学園問題では、<朝日新聞は入手したスクープ文書の写真を一面左に大きく掲載しているのに、周囲に黒い円形のグラデーションを掛けて、一部しか見えないよう細工を施している。隠している文言は「『国家戦略特区諮問会議決定』という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか」。これは何としたことか。「総理のご意向」が書かれた同じ文書のすぐ下に、「総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか」と書かれている。もし「総理の指示」があったらこういう言い方にはなるまい。指示がなかったからこそ「総理からの指示に見える」ような操作が必要だーーこの文書はそう読める。
朝日のスクープは、黒い影でこの部分を隠したのである。>ところがいまだに未公開になっているのだそうです。<なぜか。文書全文を報道すると、朝日が贋造した「安倍スキャンダル」が雲散霧消してしまうからだ。>
と、まあ書き出したらきりがないほど悪質です。

テレビや新聞よりもネット情報のほうが信用できるのかもしれません。
 

ココロとカラダの健康(らいばるは制限時間)

 投稿者:1976年 臼井  投稿日:2017年12月 3日(日)16時23分9秒
返信・引用
  人間ドックの結果に背中を押され、還暦から始めたジョギングですが、勢い余り、服部緑地で開催された大阪リレーマラソンの5㎞走に挑戦しました。

距離走を時間計測するのは高校の体育以来のことですが、久しぶりに運動会に参加するようで楽しい気分の中でのスタートとなりました。

しかしながら40年超の年月は正直?残酷?なもので、思うがままに前に出ない足を励ましながら制限時間(40分)との戦いとなりましたが、何とか無事に時間内に完走できました。

次はフルマラソンか五輪聖火リレーかなどと痛い足をさすりながら、気のみ若返った一日でした。
 

Re: 推薦図書(100)

 投稿者:8期生 キノウチ  投稿日:2017年12月 3日(日)11時47分9秒
返信・引用 編集済
  > No.4235[元記事へ]

73年度生山崎博之さんの発言へのリプライです。

> 『徹底検証 「森友・加計事件」』(小川榮太郎・飛鳥新社・17年10月)
>
> この本を読むと、モリカケ事件の本質がよくわかります。
> この本の副題に「朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」とあるように、朝日新聞やNHKの捏造報道、誤報を徹底的にたたいております。
> 小生は10月に読了しておりましたし、今更モリカケ事件など・・・と思っておりましたところ、先月末になって、朝日新聞が小川榮太郎氏に噛みついてきました。面白くなってきました。朝日新聞が騒げば騒ぐほど己の不正をさらすことになるでしょう。
>
> 小川榮太郎氏 VS 朝日新聞のバトルを楽しむ意味でも是非ご一読を。


山崎先輩、
推薦図書100おめでとうございます。
誰もなしてないことを実現されてます。
そこで、恐れ入りますが、
簡単に「森友、加計事件」に書かれている内容についてコメントをお願いできないでしょうか?
 

推薦図書(100)

 投稿者:73年度生山崎博之  投稿日:2017年12月 3日(日)10時00分45秒
返信・引用 編集済
  『徹底検証 「森友・加計事件」』(小川榮太郎・飛鳥新社・17年10月)

この本を読むと、モリカケ事件の本質がよくわかります。
この本の副題に「朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」とあるように、朝日新聞やNHKの捏造報道、誤報を徹底的にたたいております。
小生は10月に読了しておりましたし、今更モリカケ事件など・・・と思っておりましたところ、先月末になって、朝日新聞が小川榮太郎氏に噛みついてきました。面白くなってきました。朝日新聞が騒げば騒ぐほど己の不正をさらすことになるでしょう。

小川榮太郎氏 VS 朝日新聞のバトルを楽しむ意味でも是非ご一読を。
 

うつりゆく時代(21)休憩 ① 人工知能とは何か

 投稿者:二村重博  投稿日:2017年12月 2日(土)15時50分37秒
返信・引用
  これまで、今年の日本経済新聞の見出しにAI、IT、I o Tの入った記事を抽出して、「人工知能AIの事例」というタイトルで、農業、小売業、衣料、医療・介護、自動車・交通、業界、工場、雇用の項目に分類してまとめてきました。これで全てではなく、まだフィンテックや仮想通貨を含む金融・保険、投資、セキュリティ、サイバー攻撃、ゲーム等、政府等の項目が考えられますが、ここで中休みをして、復習も兼ねて、もう一度AI全体について考えてみたいと思います。その後また、AIの事例の続きに戻ります。

手元に世界思想社が出版した『世界思想 特集 人工知能』(2017年春号)という冊子があります。(世界思想社は京都にある出版社で、入試でおなじみの「赤本」も出版している会社です。今は定年退職していますがこの会社に勤めていた友人からこの本を紹介されました。)18名の論文の掲載がありコンパクトにまとめてありますので、これまでのシリーズを一休みして、この本の内容、(1)人工知能とは何か、(2)人間を超えるか、(3)人間とロボットの未来、(4)芸術と人工知能、(5) 2045年の社会、の内容を順に紹介しようと思います。

(1) 人工知能とは何か
 この項目では二人の論文があります。
まず、松原仁氏(公立はこだて未来大学副理事長)は、「人工知能の過去・現在・未来」というタイトルで、人工知能AIの歴史と展望を書いています。

  人工知能AIが注目されていますが、現在は3回目のブームと言われています。
  第1回目のブームと冬の時代
 人工知能の研究は、1950年前後にチューリングとシャノンがコンピューターは計算だけではなく知的なこともできると指摘したところから始まります。それを受け、ミンスキー、マッカーシー、ニューエル、サイモンなどの若手研究者が研究をスタートさせ、1956年にマッカーシーによって人工知能という名称がつけられ、第1回目のブームがスタートしました。しかし、1960年代半ばになってもコンピューターの能力は低く人工知能の研究は冬の時代に入ります。このころにディープラーニングの原型であるパーセプトロン(入力と出力は2層)というアイデアが作られました。
 第2回目のブームと冬の時代
 1970年代に入ると人間の専門家を模したエキスパートシステムが作られ、1980年代に2回目のブームを迎えます。このときにパーセプトロンの拡張版であるニューラルネットワーク(入力、中間、出力の3層)が作られました。しかし、専門家の意識している知識は取り出せても、無意識に使っている知識は取り出せないので、実用的にはなりませんでした。そのため1990年代には2回目の冬の時代を迎えます。この時の2000年代にディープラーニング(入力、中間層、出力が4層以上)が考案されました。
 第3回目のブーム
 このディープラーニングの性能の高さが2010年代に認められ3回目のブームを迎えます。「ディープラーニングは画像認識や音声認識などのパターン認識に強く、従来の手法に比べて圧倒的な性能を示した」(16頁)のです。2016年にはディープラーニングを使ったアルファ碁という囲碁のプログラムが世界トップのプロ棋士に勝つまでになりました。これは、多数のプロ棋士の囲碁対局の棋譜から学習したものですが、プロ以上に強くなるとコンピューター同士で対局して、つまり機械学習で強くなっていきます。
 松原氏は、「ディープラーニング以外にもスマートフォンの音声対話機能、乗り物の乗り換え情報案内、インターネット上での買い物推薦など人工知能の成果が世の中で広く使われている。これまでの二回のブームは期待だけが先走って実態を伴っていなかったが、いまの三回目のブームは(一部ではあるものの)実態を伴っている。そのため二度あることは三度ある(近い将来三回目の冬の時代が来る)のではなく、三度目の正直になることが期待されている」(18頁)、と言っています。
(なお、以上のブームと冬の時代の記述は、2017年3月11日の「うつりゆく時代(6)」「(2)人工知能AIの歴史」でも取り上げましたので、参照してください。)

 人工知能が進歩するとどのような社会になるのでしょうか。人間は肉体的な力では機械やある種の動物にはかないませんが、知力においては負けたことがないと思っています。松原氏は、「コンピュータが知力において人間を追い越そうとするときに不安感や不快感を持つものと思われる。この不安感や不快感を乗り越えることができれば、進歩した道具である人工知能を使いこなすことによって人間の方も進歩していけるはずである」(18頁)と言い、またディープラーニングは膨大なデータを必要としますが、人間の学習は少数のデータで済み、人間はよい答えを見出せないときは枠を広げて異なる問題としてとらえなおすことができるので、人間は人工知能とは異なる面を持っています。その結果、松原氏は、「人間と人工知能の今後の関わり方については、人間が単独で何かをするのではなく、人間と人工知能が共同で何かをするということが少しずつ増えていくと思われる」(18頁)と予測しています。(なお、人工知能が人間の能力を上回るというシンギュラリティの2045年問題については、後日に取り上げます。)

 次に、矢野和男氏(日立製作所技師長)は、「人工知能時代の幸福論と進化論」というタイトルで、AIにより人類の思考と行動の一大変化がもたらされると書いています。

「ルール指向」と「アウトカム指向」
 20世紀には、大量生産という時代の要請もありテイラーに始まる業務の標準化やマニュアル化が広く行われ、道路、鉄道、通信などの大規模なインフラ整備にも合致したものでした。矢野氏は、「この『ルール指向』という方法論を具現化したものが、コンピュータのソフトウエアであった。ソフトウエアは、『If-Then-Else』のような構文を使って、『条件』に対する『アクション』のルールを記述する。そして、コンピュータは、そのルール記述通りに動くことで、処理を高速かつ低コストで実現する。・・・このようにして、コンピュータは、高速処理に加え、人々に標準化されたルールを一律に守らせる役割を果たしてきた」(20~21頁)が、時代は大きく変わり、現在は需要が多様化し、短期で変化し、変化が普通の時代になったので、このような変化の時代には、ルールで記述することは組み合わせが無限になるため不可能である、と言っています。
 この問題を解決する方法が「アウトカム指向」でAIによって可能になりました。「アウトカム指向では、まず目的を決め、どんな数字を高めるのかを決める。一方で、その実現手段は、柔軟に状況に合わせて変える。これにより変化に適応する。予め決められたルールの通りに動くのではなく柔軟な対応を奨励するので、ルール指向とは発想の転換が必要である」(21頁)と言っています。つまり、過去の記録やデータをよく見ることで一貫した関係を見出すことができますが、これは理論や仮説ではなく過去の事実なのです。この事実を活用して変化に合わせることになります。
 このアウトカム指向では、何をアウトカムにするかが重要になってきます。矢野氏は、社会やビジネスにとって最も重要なアウトカムは「人の幸せ(ハピネス)」だと言っています。そして、「人の幸福感は、加速度センサによる身体運動のデータを用いることで、計測と定量化が可能なのである。・・・このような無意識の動きが人の幸福感を表すことがわかってきた」(23頁)と言い、この幸福な人たちは一貫して生産性が高いとも言っています。そして、「この究極のアウトカムである『ハピネス』の数値とAIを組み合わせることで、システマティックに人や社会の幸福を高めることができる」(23頁)が、「幸せになるための行動は一人ひとり違うことが科学的なデータから明らかになったのである。AIは、人ごとに状況ごとに、どうすれば幸せになれるかの事実を記録からひもとき、示してくれる」(23頁)と言っています。
 以上から、人工知能は多様性を生み出すという特徴を持ち、人はAIを活用することで、それぞれの状況や強みに応じて多様な発展が可能であり、企業も異なる経営資源を持っているので、「全く同じAIというソフトウエアに、異なる問題設定と異なるデータを入れることで、企業ごとに全く異なる動作をAIは生み出す」ので、企業も多様な発展が可能になると言っています。
 そして、矢野氏は、「これはちょうど進化に似ている。進化という創造のエンジンは、過去四〇億年に渡り、地上に多様性をもたらしてきたこの世の理(ことわり)である。ダーウィンは『進化とは多様性を生む』もので、一律な進歩ではないことを『種の起源』で強調している。人類はAIを通じて、ようやく『この世の理によりそった方法論』にめざめつつあるのだ」(24頁)と締めくくっていますが、この大きな結論に対しては、さらなる検証が必要になりそうです。
 

今年はホームAI元年か?

 投稿者:5期生 ひろせ  投稿日:2017年12月 2日(土)10時42分40秒
返信・引用 編集済
    先生がAIの連載をされていますが、今年は日本でもスマートスピーカーが発売され、家庭でAI技術を身近に感じる環境がスタートした年であったかもしれません。
  スマートスピーカーとは、声をかけるだけで、天気予報や好きな曲を聴かせてくれるスピーカー。ケインズって何?と聞けば、操作なく答えてくれる、そういうスピーカーです。
  それならsiriと同じやん、とお思いのiPhoneユーザーもいらっしゃることでしょう。そう、siriもそうですね。siriとは漫才もできそうです。

今入手できるスマートスピーカーの例ですが、
Google Home
https://store.google.com/product/google_home?gclid=Cj0KCQiAmITRBRCSARIsAEOZmr7GXzi5a3YQ7QUuAMlpDya4ohqW-xoMBGRTP1f857Q2JQZLdQGafGcaAmicEALw_wcB&dclid=CMyCu_CX6tcCFcMbKgodNCYLcg

Amazon Echo
https://www.amazon.co.jp/s/?ie=UTF8&k=%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%BC&i=aps&linkCode=plm&tag=waciatdnd-22&hvadid=191975967355&hvpos=1t1&hvnetw=g&hvrand=4606464799747427592&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=e&hvdev=m&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009507&hvtargid=kwd-162796698561&ref=pd_sl_88pcugnshg_e
 

花を愛でる(83)

 投稿者:73年度生山崎博之  投稿日:2017年11月26日(日)10時33分53秒
返信・引用
  「これ吉祥草(キチジョウソウ)。この草を植えて花が咲くと、その家には良いことがおこるからそんな名前がついているの」
山野草を扱っているオヤジさんに薦められました。
野草らしく、しかもなかなか味のある花です。実も付いていますしね。
「根に苔を巻いて皿の上に活けたり、苔球にしても面白いよ」

植えておいて花が咲くと良いことがあるそうですが、咲いている花を持ってき活けた場合も効果あるのでしょうか。
 

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