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  1. 二紫会経済学(1)
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蚤の市(18)

 投稿者:73年度生山崎博之  投稿日:2017年 6月18日(日)08時37分15秒
返信・引用 編集済
  蚤の市だからといて、古い物しか売っていないとは限らず、新しい手製の物が並べられていることもあります。
去年買ったのが、蔓で編んだ籠。直径50センチほどあって、足まで付いて1200円。
ウッドデッキに置いて、花籠として楽しんでおります。

素人っぽい作りながら、この値段なら満足。
蚤の市の楽しみはこんなところにもあります。
 
 

うつりゆく時代(12)人工知能AIの事例④「業界」その1

 投稿者:二村重博  投稿日:2017年 6月17日(土)16時01分5秒
返信・引用 編集済
   すでにふれたように、現代は第4次産業革命の時代とも呼ばれています。つまり、18世紀後半から蒸気機関などで機械化が進み第1次産業革命の時代が始まりました。18世紀中ごろになりますと電力の時代になり第2次産業革命と言われています。そして、2000年ごろになるとインターネットが登場し第3次産業革命の時代に入りましたが、ネットにつながるのはパソコンやスマホなどの情報機器だけに限られていました。ところが現在は、家電や車、衣服等あらゆるものがネットにつながる I o T (Internet of Things、モノのインターネット)の時代になり、第4次産業革命と呼ばれています。すでに見たように、この情報技術 ITの進歩は人工知能AIの進化に支えられ、経済や社会の仕組みを変えて新しい時代をもたらそうとしています。

 これまで、AIを中心とする先端技術がどのように利用されているかの事例を、農業、小売業、衣料、医療・介護、自動車、交通という分野で見てきましたが、ここでは、このI o T を中心とする新時代を支えていると思われる企業の動向と、これまで「成長のエンジン」とみなされてきた製造業の工場にどのような変化があるのかという視点からとらえてみようと思います。今回も、今年の初めから昨日(6月16日)までの日経の記事の見出しでAI、I o T、ITの用語がある記事を取り出し、その中から「業界」(I o T に直接関係する企業という意味で、とりあえずのここだけの呼称としておきます)と工場に分けて関係する記事をまとめてみます。

 【業界】
 まず、全体を概観し、そのあと個別企業の取り組みと各国別の動向を見てみます。
 (1) 概観
 この分野で重要なのがセンサーなどで集めたデータをクラウド空間で保存し分析する「プラットフォーム(基盤)」です。当然、米GEや独シーメンスなどが参入してきました。「I o T基盤はタービンや工作機械といったハードのOT(運用技術)とITを結びつけ、導入企業の業務改善につなげる」(1/6)というもので、世界で200以上あるとされているようですが、リードするのはOTとITの両方の技術をもつ大手製造業です。日立製作所も昨年5月にI o T基盤「ルマーダ」を立ち上げて追いかけています。
 野村総合研究所によれば、国内I o T市場は、15年の5200億円から20年には1兆9400億円、22年には3兆2000億円に拡大すると予測されています。半導体市場は需要不足と供給過剰のため価格が下落していましたが、このようなI o T市場拡大のため再び需要が伸びてきて半導体製造装置大手6社の来期3月の予想も6社中3社が経常最高益を見込む、(5/11)ということです。

 (2) 日本のIT企業とその動き
  ○ 5G通信への動き
 5G通信とは、次世代の超高速無線通信「第5世代」のことで、2023年には全国で利用できるということです。このため、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯大手3社は20年に5Gの利用を一部で開始し、3社の総投資額は5兆円と言われています(6/7)。「5Gは現行の4Gと比べ実効速度が最大100倍程度になる」(6/7)ので、自動運転の場合により高性能な自動運転が期待できる、遠隔医療などの可能性が高まる、スポーツ中継などでは見たい視点からの中継を楽しむ、産業分野ではI o Tの加速化、インフラの遠隔管理など、これまで以上の用途の拡大が期待できます。
  ○ I o Tデータの売買市場
 オムロンなど日本企業100社がI o Tで蓄積したデータを売買できるような流通市場を2020年にも創設するということです。日立製作所、NTT、東京電力パワーグリッド、新日鉄住金ソリューションズなども参加を検討しています。「センサーなどネットにつながる製品は20年に世界で500億台に増える見通し。日本はI o T技術の中核となるセンサーで世界シェアの約4割を占める。ハードに加えて、I o Tで生まれるビッグデータ流通システムでも欧米勢に先行する」(5/23)ので、膨大なI o Tのデータを利用できれば新たなビジネスチャンスが生まれることが期待できます。
  ○ 対話型ロボット事業
 ソフトバンクは15年6月に「ペッパー」を発売、日立は16年4月に「エミュー3」を開発し18年度の実用化を目指す、シャープは16年5月に「ロボホン」を発売、パナソニックは卓上ロボットを開発したが商品化は未定、というような状況の中で、富士通が新たに対話型ロボットの市場に参入し、10月には企業や自治体向けに出荷、2020年度には売上高300億円を目指している(5/16)、とのことです。
 富士通は、基礎技術を持つ理化学研究所と共同して理研のAI研究拠点である革新知能統合研究センター(AIP、東京・中央)に共同研究組織を設置します。「『暗記』が得意な現在のAIと異なり、いわば、『ひらめき』で勝負するAIの実現を目指す。米国勢が先行するAI研究の勢力図を塗り替える成果を出したい考えだ」(3/4)ということで、成功を祈りたいものです。
  ○ 孫正義氏の「野望」
 最近のソフトバンクグループの動きには注目するものがありますので、日経のソフトバンクに関する記事を追ってみました。
 孫氏は、「地球は一つのコンピューターになる。その時に何ができる?」、「地球全体をネットワーク化する」という壮大な「地球コンピューター構想」(3/16)のもとで、昨年、イギリスの半導体設計アーム・ホールディングスを3兆3千億円投じて買収しました。孫氏の狙いは、「国ごとに分かれた地域限定ではなく、地球全体に行き渡る通信とモノの頭脳である半導体を握る。モノがネットとつながる社会の根幹をおさえることが、孫氏が描くI o T戦略だ」(3/16)ということになります。
 このような戦略のもとソフトバンクは、タクシー配車とライドシェア(相乗り)サービスで中国首位の滴滴出行に出資しました。滴滴出行は4月28日に55億ドル(約6千億円)の資金調達をすると発表しましたが、ソフトバンクグループが最も多いとされ、ソフトバンクが将来を見据えて中国に布石を打ったことになります。さらにソフトバンクは、「アンドロイド」の開発者であるアンディ・ルービン氏が運営するハードウェア開発支援ファンドに数100億円の出資をしています。人工知能AIやロボットの分野で新商品の開発を加速させることが狙いのようです。
 また、5月20日はサウジアラビアなどと共同で10兆円規模の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を発足させたと発表しました。投資先は大企業ではなくIT(情報技術)関連のベンチャーとのこと。「世界のベンチャーキャピタルの総額を上回る巨大ファンドの出現は、米西海岸シリコンバレーが主導してきたハイテク産業の世界地図を塗り替える可能性を秘める」(5/21)という巨大ハイテク企業連合を作る狙いを持っています。さらに、これはトランプ大統領のサウジ訪問に合わせてサウジ政府と合意したという演出まで付いています。しかし、ソフトバンクはこの新ファンドを自社の連結対象に加えているので、一歩間違えば巨額の損失も覚悟しなければならないリスクもあります。
 ソフトバンクは、この10兆円資金を利用して米半導体大手のエヌビディアの株式を取得しました。「エヌビディアは画像処理用半導体(GPU)の大手。車載カメラやレーダーなどのクルマの『目』がとらえた膨大な画像のデータを処理する技術に優れる」(5/25)ので、これも孫氏の将来に対する布石とも言えるかもしれません。
 また、ソフトバンクはブラジルの配車サービス最大手の99に1億ドル(約112億円)を出資しました。「今回の出資はソフトバンクによる米ウーバーテクノロジーズへの対抗軸形成という見方もできそうだ」(5/25)ということで、世界70カ国以上で事業を展開しているウーバーとの競争も激しくなりそうです。
 さらにソフトバンクはロボット開発ベンチャーのプレンゴアロボティックス(大阪市、赤沢社長)とAIと連動する「AIスピーカー」で提携しました。ブレンゴアが開発した箱型スピーカー「プレンキューブ」にソフトバンクのAIを搭載し年内に発売するとのことです。AIスピーカーは米アマゾン・ドット・コムが2014年に発売したもので、日本の企業もアメリカを追いかける形で参入を計画しています。
 ソフトバンクグループは、米グーグルの持ち株会社アルファベットの傘下にあるロボット開発ベンチャーの米ボストン・ダイナミクスとSCHAFT(シャフト)を買収することになりました。両社は2足歩行などロボットを動かす制御技術に優れているとのことです。ソフトバンクは15年にペッパーでロボット分野に参入しましたが、ペッパーは手や首が動いても2足歩行ができません。それを補う技術を手に入れたことになります。「通信が本業のソフトバンクがロボットに力を入れる背景には、孫正義社長の超長期の戦略がある。孫社長はAIが人類の知恵の総和を超える『シンギュラリティー』があと20年ほどで来ると予測する。そうなれば『あらゆる産業が再定義される』が、最も変化が大きいと見るのが人間による単純労働の現場だ。『今後30年ほどでブルーカラーはメタルカラーに置き換わる。つまり、スマートロボットが社会を変える』と話す」(6/10)ということで、これも孫氏の大きな構想の野心のもとにあるのかもしれません。
 

今年の総会は、11月11日土曜日に開催予定

 投稿者:5期生 ひろせ  投稿日:2017年 6月15日(木)22時44分39秒
返信・引用
  今年の二紫会総会は、11月11日土曜日に開催予定です。
時間帯を夜として、会場については調整中です。

京都の宿泊事情が厳しくなっていますので、遠方からご出席の方は今から宿舎を確保されますことをお勧めします。
 

蚤の市(17)

 投稿者:73年度生山崎博之  投稿日:2017年 5月30日(火)18時54分40秒
返信・引用
  「この鉄器はなんですか?」
と尋ねると、
「煙草盆です」
と言われました。

煙草盆はごぞんじでしょうか。煙管(きせる)で刻み煙草を吸うための道具で、普通は木の箱の中に、炭火を入れる“火入れ”や灰を捨てる“灰落とし”がセットされています。“火入れ”は陶器で作られたもの、“灰落とし”は竹筒がほとんどで、鉄製のモノは初めて見ました。
手に取ってじっと見ていると、欲しくなってきましたが、値段を聞くと予想していた値段よりもかなり高い。
「表面は漆を塗っておいたので、錆びませんよ」
と言って、価格交渉には一切応じてくれません。随分迷いました。しかし、こんなスタイルの煙草盆には将来二度とお目にかからないだろうと思いなおし、結局買ってしまいました。

で、一体どうするのかというと、写真のような利用方法しか思いつきません。
このあたりが、ワンパターン人間の小生の発想の限界です。
 

花を愛でる(75)

 投稿者:73年度生山崎博之  投稿日:2017年 5月27日(土)17時08分32秒
返信・引用 編集済
  百合を当たり前のようにユリと読んでいましたが、よく考えてみると、なぜこの字なんでしょう。
ネットで調べようと思っていたら、それとは関係なくこんな文章を見つけました。

<日本のユリは、もともと主に食用として栽培されていました。しかし、江戸時代に来日した医師シーボルトや植物学者ツンベルクらによってその花の美しさが欧米に紹介されると、観賞用としてのユリを賞賛する声が上がるようになりました。特にその人気が爆発的になったのは、明治6年(1873年)にオーストリアのウィーンで開かれた万国博覧会に日本のユリが出品されて以後のことと言われています。>

へえ、そうだったんだ。

 

推薦図書(96)

 投稿者:73年度生山崎博之  投稿日:2017年 5月27日(土)16時32分8秒
返信・引用
  『俄(にわか)上』『俄(にわか)下』(司馬遼太郎・講談社文庫・07年6月)

司馬遼太郎氏の小説はほとんど読みつくしていたつもりでしたが、この本がまだだったことを思い出し、内容もよく調べず購入しました。副題が“浪華遊侠伝”とありましたので、大阪が舞台なんだろうな、といった程度の認識でしたが、読み始めると時代は幕末、一気にのめり込んでいきました。

度胸と辛抱強さで名をあげていった主人公の波乱万丈の人生が描かれます。博徒あがりがやがて大阪の治安を任される立場になり、揚句鳥羽伏見の戦いでは幕軍として参加する羽目に、新政権下では火消の役を・・・。
偶々、先週フェイスブックで石田君が「幕末維新150年・徳川幕府最後の牙城、大坂城」のポスターの載せてくれましたが、鳥羽伏見の戦いの後、大坂城がどうなったのか、この本を読むと分かります。
 

連  絡

 投稿者:二村重博  投稿日:2017年 5月27日(土)10時51分44秒
返信・引用
   来週のシリーズ「うつりゆく時代」の書き込みは休みます。 二村  

うつりゆく時代(11)人工知能AIの事例 ③ 自動車、交通

 投稿者:二村重博  投稿日:2017年 5月27日(土)10時32分52秒
返信・引用 編集済
   AIとの関係で、将来自動車は自動運転になるのではないかと話題になっていますが、今回も、今年の初めから昨日(5月26日)までの日経の記事の見出しでAI、I o T、ITの用語がある記事を取り出し、その中から自動車と交通に関係する記事をまとめてみます。

【自動車】
 人間に代わって機械が自動車を運転するためには、機械がどこをどのような状態で走っているかを認識し、どのように運転したらよいかを判断し、そして判断したとおりに運転する操作が必要です。上述の「認識」は、カメラ、超音波レーダー、全地球測位システム(GPS)などで可能です。次の「判断」をするのがAIです。そして判断がハンドルやアクセル、ブレーキを制御して「操作」を可能にすると言われています。
 政府は自動運転のレベルをつぎの5段階で定義しています。
 レベル1;加減速かハンドル操作のどちらかをコンピューターに任せるが、手動の段階。
 レベル2;両方をコンピューターに任せるがまだ手動の段階。
 レベル3;運転は主として機械がするが、人は監視しながら必要に応じて手動する段階。
 レベル4;限られた条件のもとで、人は運転に関与しない段階。
 レベル5;どこでもいつでも自動運転が可能な「究極のクルマ」の段階。
 加減速やハンドル操作については、すでに市販車への搭載が進んでいて、「現在、自動車メーカー各社が開発を進めているのが、加速や減速とハンドル操作をコンピューターが担う『レベル2』だ」(5/5)ということです。
 以下では、開発の現状や市場の状況について見てみます。
 (1) 自動車メーカーの開発の状況と計画
 自動車各社の開発計画に関する5月5日の日経の記事を紹介すると以下のようです。
 トヨタ自動車; 2020年ごろに高速道路での自動運転が可能な車種を投入方針。
 日産自動車;  16年に高速道路での同一車線上で自動運転できる「セレナ」を発売。
         18年には車線変更も可能にする。
  ホンダ;   20年をめどに高速道路での車線変更が可能な車を実用化する計画。
   SUBARU;   17年に高速道路の同一車線上で自動運転車。20年に車線変更可能に。
  独ダイムラー; 独ボッシュと提携。20年代初めに市街地を走る自動運転タクシーなどを投入。
  独BMW;   米インテルと提携し、21年までに完全自動運転技術を実用化。
  米GM;    17年に高速道路での自動運転を可能に。

 またトヨタは数年内に、AIで感情を読み取り運転者と対話する車を計画し、ラスベガスの見本市で「コンセプト愛i」車を発表しました。さらにトヨタは速度10倍超の第5世代(5G)通信の開発で先行するNTTと異業種連携し、欧米に対抗しようとしています。
 車とIT・通信との融合について世界に目を向けると、独ベンツは、米半導体大手のエヌビディアと提携し1年以内にAIコンピューターを搭載した車を発売予定、また、「5Gなどを使う自動運転技術では独アウディ、独BMWを巻き込み、半導体や通信機器メーカーとの連合体を形成し始めた。米グーグルも自動運転でホンダやフィアットクライスラーと提携した。米ゼネラル・モーターズは2代続けて通信会社からトップを招き、米AT&Tとの提携やIT企業との買収を次々進めた」(3/28)というように競争が激化しています。
 米グーグルの自動運転開発部門が独立したウェイモは、アリゾナ州フェニックスの住民を対象として自動運転車を使ったタクシーの試験サービスを始めました。
 自動車部品の世界4強の動きを見てみると、ボッシュ(独)は、独ダイムラーと完全自動運転車開発で提携し、米エヌビディアとAI搭載のコンピューターを共同開発しています。 コンチネンタル(独)は、米社からレーザーセンサー部門を買収、ZF(独)は、米安全部品大手TRWオートモーティブを買収し、また仏フォルシアとも提携しています。一方日本のデンソーは、昨年10月に富士通テンを連結子会社化し、NECとAIなどで提携して、自動運転に使えるソフトの開発体制を強化しています。
 (2) 投資と研究開発費
 米フォード・モーターは、米自動運転ベンチャーの「アルゴAI」に5年間で10億ドル投資すると発表。GMもトヨタも自動運転分野に10億ドル規模の資金を投じています。
 日本の乗用車大手7社の今年度の研究開発費は、環境規制への対応や自動運転車などの開発競争のために、2兆8500億円と過去最高になりました。詳しくは、ホンダ、スズキ、マツダ、スバルは過去最高、トヨタ、日産は過去最高の15年度と同水準(トヨタのそれは1兆500億円)、三菱自動車は20%増というものです。
海外では、独フォルクスワーゲンは昨年、前年比0.4%増の1兆7千億円、今後5年間で電動化技術に1兆1200億円投じる計画、米ゼネラル・モーターズGMは前年比8%増の約9千億円ということです。
(3)自動運転から期待できること
 自動運転が普及することにより、人為的なミスを減らし交通事故からの被害を少なくすることが期待できます。また、高齢者の運転の危険をカバーすることも期待できます。
 効率的な運転から、渋滞や二酸化炭素の排出量を減らしたりして環境の負荷を軽減することも期待できます。「日本自動車工業会によると、交通事故による経済損失は年間約6兆円、渋滞では10兆円に上る。これらの社会的なコストを大きく削減できる可能性を秘める」(5/5)ということです。
 さらに井上岳一氏は、バス・トラックの運転手不足の解消、無人化による公共交通の拡充、地域内の移動自由度の確保を挙げています。(4/13)
 (4)課題
 ウーバーテクノロジーズの自動運転車が3月に米アリゾナ州で試験運転中に、人間の運転手との道の譲り合いに失敗し横転事故を起こしました。「今回の事故は機械と人間がやりとりする技術開発が未熟なために起きた可能性が高い。米デューク大のメアリー・カミングス教授は『完全な自動運転の実現には15年はかかる』と指摘」(3/27)ということで、自動車の完全自動化までには多くの課題がありそうです。
 (5)関連法規の整備が必要
 自動運転の技術開発が進むのに合わせて、関連法規の整備が必要になります。現行法の体系は、①自動車の運転と交通に関する法規制、②交通事故が生じた場合の法的責任の規律に分けられます。①には道路法、道路交通法、道路運送車両法、道路運送法などがあり、②には、刑事責任、民事責任、さらに行政上の責任に関するものがあります。自動運転が進化すると、白線や信号等の道路の機能がこれまでとは異なり新たな法規が必要になります。またレベル3以上になると、運転者が常に責任を持つ現在の法規に代わる新たな法規が必要になり、また無人バスの営業には新たな許認可制が必要となる、などなどです。(以上は、中山幸二「自動運転の未来と課題 下」(3/9)に依ります。)
 自動運転の実用化に向けた法整備に対するこれまでの取り組みとしては、2015年10月に警察庁に有識者検討会議が設置されたのが発端のようです。2016年秋には国交省に自賠法の射程に関する検討会議、経産省に製造物責任法の相場観を探る検討会議が設置されましたが、「自動運転の技術と法律については残念ながら、なかなか有効な議論が成り立たない傾向にある」(中山、上掲論文)ようです。そのような中で、警察庁は、無人の自動運転車について、公道上で一般車に交じって走らせる実証実験を認めるために、有識者による検討組織を設け、2020年までに実現を目指しています。
 政府は6月にまとめる成長戦略の中で、2022年に高速道路での自動運転を商業化する、過疎地で運行が減るバスやタクシーに代わり、20年に無人走行による移動サービスを実現することを目標にして、公道での無人車の実証実験を今年度から始める、高速道路でのトラックの隊列走行も早ければ22年に商業化する、ことなどを明記する予定とのことです。

【交通】
 AI等の先端技術の開発は、以下のような交通の諸問題にも関係してきます。
 (1)配車サービス
 NTTドコモはI o T を利用して、500メートル四方のエリアに30分後に何人の乗車希望者があるかというタクシーの需要予測を可能にする技術を開発して東京23区内から始めるとのことです。これにより待ち時間を短縮したり、特定エリアで必要になる台数を予測したりすることが可能になります。また、時間貸し駐車場の新サービスも9月までに始め、バスやトラックの運転手の眠気を検知するサービスも年内に商用化するとのことです。
 NTTドコモはまた、AIの技術を活用した「賢い」バスを開発し、乗客の需要に応じた最適な運行時間やルートを導き出し2018年度中に実用化するとのことです。
 タクシー大手の日本交通(東京・千代田区)は韓国のIT大手のカカオと配車サービスで提携し、年内に両社の配車アプリを相互利用できるようにするとのことです。カカオタクシーは韓国で約1450万人の会員がいて訪日外国人の利便性が高まるので、日本交通は乗客の増加を期待しています。
 コマツは3年以内をめどに、建設会社向けにダンプトラックの配車サービスを始めます。AIを活用した情報を運転手に伝えて待ち時間を減らしたり、積載量を増やしたりして効率改善を目指しています。
 村田製作所は、I o Tを活用して、タイで道路の通行台数などの交通情報や、二酸化炭素や雨量等の天気情報も提供しています。
 中国では、タクシー配車とライドシェア(相乗り)サービスの滴滴出向が、昨年米ウーバーテクノロジーズの中国事業を買収して国内市場を掌握し、約4億人が利用するシェアを背景にビッグデータを収集・活用して、IT企業への脱皮を目指しています。
 (2)除雪
 東日本高速道路(NEXCO東日本)は2017年度中にAIを活用して除雪ショベルや凍結防止剤の散布機を操作するプログラムを除雪車に取り付け、除雪作業を効率化するとのことです。
 (3)道路劣化の補修
 日本の交通インフラの多くは1960年代の高度成長期に整備されたもので、現在老朽化が進んでいます。目視やハンマーを使った検査では時間がかかりすぎるので、「高速道路スキャナー」と呼ばれる装置からレーザーを照射して(照射回数は毎秒100万回以上)橋脚や道路、周辺の地形を精密に読み取って立体画像を作り、それからAIが道路の変形や破損を読み取り補修の優先順を決めていくというもので、今年度中にも本格的な運用を始めるとのことです。
 

Re: お礼

 投稿者:73年度 山崎博之  投稿日:2017年 5月26日(金)15時02分21秒
返信・引用
  > No.3921[元記事へ]

田原 智志さんの発言へのリプライです。

>  山崎先輩、先日は、木山さん共々、豪華な送別会をしていただきありがとうございました。
>  今度は、当方で、先輩をご招待させていただきます。
>  それにしても、先輩の博学には驚かされる次第です。いろいろと勉強になります。
>  なお、今度、ご一緒する際は、喫煙可のところにします。せめて、アイコスなら可のところです。
>   先日もお話ししましたが、当方、毎日静岡県内あちこちを飛び回っています。昨日は湖西、明日は富士です。来週は、伊豆方面です。

どういたしまして。定年退職、おめでとうございます。
それにしても、退職した後の勤務先のほうが忙しいとは・・・。
日本郵便も人使いが荒い会社ですね。
ところで、清水区には武下君という二村ゼミOBがいます。
一度誘ってみましょうか?
 

お礼

 投稿者:田原 智志  投稿日:2017年 5月25日(木)19時43分8秒
返信・引用
   山崎先輩、先日は、木山さん共々、豪華な送別会をしていただきありがとうございました。
 今度は、当方で、先輩をご招待させていただきます。
 それにしても、先輩の博学には驚かされる次第です。いろいろと勉強になります。
 なお、今度、ご一緒する際は、喫煙可のところにします。せめて、アイコスなら可のところです。
  先日もお話ししましたが、当方、毎日静岡県内あちこちを飛び回っています。昨日は湖西、明日は富士です。来週は、伊豆方面です。
 
 

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