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  1. 二紫会経済学(1)
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うつりゆく時代(3)大転換の時代か?

 投稿者:二村重博  投稿日:2017年 2月11日(土)20時49分48秒
返信・引用
   前回は、現在は第4次産業革命の時代という認識のもと、「断絶(disruption)を超えて」という日本経済新聞の特集記事を見てきました。今回は、変化する時代に対し、同じく日本経済新聞の「経済教室」の欄で「大転換に備えよ」という共通のタイトルのもと4回にわたって取り上げられた以下の論文をまとめる形で考えてみます(ただし、砂原氏の論文は本題とは少し離れますので割愛します)。
 1月4日「自由の気風・気概 羅針盤に」猪木武徳(大阪大学名誉教授)
 1月5日「アジアの経済減速  火種に」白石隆(政策研究大学院大学学長)
 1月6日「日米の政策、希望と節目の年」グレン・ハバード(コロンビア大学教授)
 1月9日「非主流派 政治に取り込め」砂原庸介(神戸大学准教授)

 前回はI o T や AI などの技術の変化を考えましたが、今回は既にみたようにイギリスの欧州連合(EU)離脱、トランプ氏の米大統領決定、人口の高齢化などが国際政治や経済の基本的枠組みに変化を及ぼしているという認識のもと、この「大転換」に立ち向かうにはどうしたらよいかという問題を考えてみます。

 猪木氏は、トランプ氏が環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱したことでアジア諸国は東アジア地域包括的経済連携(RCEP)へ移る可能性があり、アメリカのアジアにおける政治的影響力は低下し中国の発言力が強まるだろうと言っています。
 また、伝統的なアメリカ社会には、競争の勝者には拍手を送り、勝者は富を独り占めにしないで社会に自発的に還元するという哲学があり公共の福祉の考えがあった、そして、自由と平等という理念のもと、ホンネはともかく差別や偏見の助長を妨げるというタテマエのための多くの禁句があり、これは「健全な政治に求められるのは、到達可能な理想を掲げながら厳しい現実と向き合うというバランス感覚だ」と言っています。しかし、近年のアメリカの金持ちは富を完全な自己の独占物と考えるようになってきた、トランプ氏は保護主義志向で短期の国内利益を優先し、自己利益第一主義を言っているが、「安直な言論は一時的に国民感情に訴える力はあっても、長期的利益や公共の福祉という点では社会に益することはない」と批判しています。
 このようなアメリカの変化の中で、ロシアの政治的台頭があり、中国とインドがどのように経済成長を続けるかという不確定な状況が続きそうです。これからは羅針盤のない状況なので、暗礁に乗り上げる危険さへあります。固定観念や思い込みを捨てていくつかのシナリオを描きながら常に改定し続ける力が必要だ、と猪木氏はコメントしています。そして、「自由の気風や気概があればこそ、アイデアと経済的進歩は生まれる。あらゆる政治論争、経済活動のベースとなる言論・思想の自由を尊ぶリベラルデモクラシーの精神の強さが、われわれ日本人に問われ始めていることは確かだ」と結んでいます。

 白石氏はこのような状況の中で、アジアに絞った2点について分析しています。
 第1点は、トランプ政権の外交・安全保障・対外経済政策についてです。
 白石氏は、トランプ氏は「アメリカ・ファースト」を主張し、国益優先で対外政策をしようというものだから、アメリカの外交の基本姿勢はオバマ政権のマルチラテラリズム(多国間主義)からユニラテラリズム(一国主義)に振れる、と言っています。また白石氏は、トランプ氏は反グローバル化の立場をとると言われているので、民主化の動きには関心がないだろうし、自由化の流れもしばらく頓挫するだろう、しかし資本移動の自由はアメリカの利益になるので維持されるだろう、と指摘しています。
 アジア太平洋政策については、オバマ政権が軍備の比重を大西洋から太平洋に移し、東南アジア諸国連合(ASEAN)との政治的連携の強化、環太平洋経済連携協定 (TPP) の構築という政策に向かったのに対し、トランプ氏は TPP は離脱しましたし、日米同盟の連携は強めるがその他のパートナー国との連携はどうするかわかりません。白石氏は「まとめて言えば、トランプ新政権は自己中心的に国益重視のリアリズムの力の外交を展開する可能性が高い」と言っています。
 第2点は、アジアの政治経済的動向です
 白石氏は、アジアと主要先進国の一人当たり実質国内所得の伸び率の IMF のデータを用いて次のように言っています(データそのものは割愛します)。
  1996~2005年 主要先進国では日本以外は順調に成長、アジアも順調に成長
  2006~2015年 主要先進国の成長は伸び悩む、アジアでは成長はさらに高い
つまり、最近の欧米では、生活水準が停滞し人々の期待も裏切られてそのため政治が悪いと言い出したのに対し、アジアでは、生活水準が向上し将来に対する期待も高く政治が悪いとも思わないし、グローバル化に反対する理由もない、ということになります。
 しかし、この状態はこれからも続くのでしょうか。経済成長が今までと同じように順調に続く保証はありませんし、さらに韓国、中国、タイなどはこれから高齢化社会に入っていきますので、社会保障システムが充実しているかどうかが問題になります。生活水準の上昇が期待できなく、社会保障が十分でないときに政治に対する不満が出てくることが想像されます。この怒りがナショナリズムのかたちで外へ向かう心配があります。特に中国はアジアの盟主になるつもりで中国中心の勢力圏を作ろうとしています。白石氏は「米国の新政権が力の政治を前面に押し出せば、米国は中国ナショナリズムの格好の敵となるだろう」と言っています。
 日本はどうするのかという問題があります。日本が積極的に動いて多国間でルールを作り、地域の秩序を進化させることが重要になります。白石氏は「日本は右往左往することなく、この地域の安定勢力、予見可能性の高い信頼される国として、これまでの外交・安全保障・対外経済政策を推進していくことが肝要である」と結んでいます。

 ハバード氏は日本とアメリカの成長政策について触れています。日本では安倍首相が経済成長率を年2%とする長期目標を掲げ、アメリカではトランプ新大統領が年3.5%の成長率を目標としています。したがって、両国とも成長率を加速できるかどうかが重要な目標になります。成長が加速することの意味は、「成長が加速すれば、国内の生活水準が押し上げられ、世界のソフトパワーにリソース(資源)が供給され、開かれた市場やダイナミズムへの支持が得られるからだ」と、ハバード氏は説明しています。
 ところで、経済成長率は次のように表すことができます。
  経済成長率 = 労働生産性の伸び率 + 労働の増加率
したがって、この両者がどのように可能かということが問題になります。
 日本については、労働人口は近い将来に年0.5%ぐらい減少すると思われるので、その分、労働生産性を高める必要があります。税制・規制改革、研究開発・イノベーション支援などの政策手段を使って大幅に生産性を高めることが必要になります。また、労働市場の構造改革をして賃金上昇をもたらす必要もあります。
 他方アメリカの場合は、07~09年の金融危機の後、成長率は鈍化しています。ハバード氏は、トランプ氏の提案する最高税率引き下げ、高齢労働者の社会保障税改革、医療保険制度改革を通じて労働時間を増やす余地はあるし、法人税減税や金融サービス・エネルギー・インフラ部門の規制改革で生産性が一気に伸びる可能性はある、と言っています。
 また、両国ともこれまで金融政策に依存しすぎてきたが、成長を加速するためにはもっと構造改革を実行すべきだとも言っています。
 両国とも成長率を加速させることができたとして、低賃金労働者への投資と支援が必要になります。2016年11月のOECDの報告では、相対的貧困率(全人口の世帯所得の中央値の半分に満たない者の割合)は加盟35か国中、日本は7番目、アメリカは2番目に高いという状態です。このため、低賃金労働者に対する職業訓練や技能開発に並行して所得補助も必要になってきます。
 ハバード氏は、「日本と米国はともに経済政策の転換点に差し掛かっている。日本では安倍首相による大胆な政策転換が一定の成功を収めたものの、構造改革は遅れており、忍耐を強いられることになるだろう。米国では次期政権の誕生で、成長と包摂が進むとの楽観的見通しが浮上している。17年はアベノミクスにとっても、トランポノミクスにとっても、希望と節目の年になりそうだ」と結んでいます。

 以上、アメリカのトランプ新大統領の誕生から予想される大転換とそれに対する備えという視点から、3人の学者の見解を見てきました。トランプ新政権は出発したばかりであり、その方向性については明確でなく多くの不確実性があります。今後どのように展開するかは、この3人の見解も頭に置きながら、歴史の流れを見ていくことになりますし、流れがある程度見えてきたときに、もう一度この問題に戻りたいと思っています。
 
 

ココロとカラダの健康(祝:USPGA松山選手4勝目)

 投稿者:1976年 臼井  投稿日:2017年 2月 7日(火)16時58分33秒
返信・引用
  1976年 臼井さんの発言へのリプライです。

(前回に続き、経済、同志社と関係ない話です。悪しからず)

最終日の終盤、ややもたつきながらの4勝目でした。最終2ホールのいずれでバーディを取ればそのまま優勝となっていたがパーに終わり、格下ながらメジャー優勝経験者のウェブシンプソンとのプレーオフにもつれた上での勝利でした。

しかしながら、必ずしも好調といえない中での勝利は、地力向上の表れとも思え、いよいよメジャー大会の優勝トロフィに手が掛っており大変楽しみとなりました。


>
> 堂々の3勝目でした。世界ランク10位以内の8選手が出場する中で、2日目よりトップを独走し、ブッチ切りの優勝でした。メジャー大会勝利への期待が高まりますが、実力は充分あるので「後は運のみ」の所まで来ました。
>
> 松山選手は、今月に入り2億9千万円の賞金を獲得しています。内訳は、日本オープン1位 40百万円 CIMBクラッシク2位 79百万円 世界選手権1位 170百万円 でした。因みに、日本国内男子の獲得賞金1位は、1億2千万円です。
>
> これも格差なのでしょうか?アメリカンドリームなのでしょうか?(なお、米国では、10月より新年度(2017年度)です)
>
>
> 待望の2勝目です。世界ランク4位の選手に土壇場で追付いてプレーオフに持ち込み、ガップリ組んだ4ホールのガチンコ勝負の末の堂々の勝利です。
>
>  一昔前までは夢の話であった、錦織選手はテニスで、松山選手はゴルフで全米OPダブル制覇も現実味を帯びてきました。
>
>  また、スキー・スケボーでも連日、レジェンド葛西/高梨や複合の渡部選手などの日本人選手の活躍が伝えられ、こちらも楽しみです。
 

うつりゆく時代(2)「断絶 (Disruption) の時代か?

 投稿者:二村重博  投稿日:2017年 2月 4日(土)19時44分55秒
返信・引用
   前回は、最近起こっているいくつかの出来事をあげ、「現代は歴史の転換点に立っているように感じる」と書きました。類似した視点から新年に入って、日本経済新聞がこの問題を取り上げていましたので、日経の記事の整理からはじめようと思います。

 背景には、現代はI o T  (モノのインターネット、Internet of Things) を中心にした第4次産業革命の時代であるという認識があります。第1次産業革命は蒸気機関が、第2次産業革命は電気が、第3次産業革命はコンピューターが革命の引き金になったのに対し、第4次産業革命はI o Tによって引き起こされたという認識です。I o Tとは、「身の回りにあるモノにセンサーが組み込まれて直接インターネットにつながる世界」をいい、I o Tでインターネットにつながるデバイスの数は2015年で約50億個、5年後の20年には250億個まで増えると予想されています(「ゼロから分かる!I o T の基本のき」『週刊ダイヤモンド』2015/10/03 32~37頁)。
 このような状況で、「I o T はモノに内蔵されたセンサーを通じ、情報収集することから始まる。アトムやたとえば『ドラえもん』のようなロボットも、スマートフォンなどと並ぶモノの一つに当てはまる。集められた情報はクラウド(仮想サーバー)上にデータとして蓄積され、ビッグデータに変化。人工知能(AI)がそれを解析し、モノにフィードバックする。こうした流れを繰り返し、モノがどんどん賢くなっていく(スマート化)という概念がI o T だ。つまりI o Tはビッグデータ、AIと『三位一体』の関係にある」(「I o T と人類の未来」『週刊東洋経済』2016/09/17 32頁」というものです。なおI o T やAIについて詳しくは、後日改めて取り上げたいと思っています。

 日本経済新聞の記事に戻りますと、日本経済新聞は1月1日から8日まで7回にわたって、「断絶(Disruption)を超えて」という特集を組んでいました。

 先ず「『当たり前』もうない」(2017/01/01)という見出しで断絶の説明をしています。つまり、「当たり前と考えていた常識が崩れ去る。速まる一方の技術の進歩やグローバリゼーションの奔流が、過去の経験則を猛スピードで書き換えているからだ。昨日までの延長線上にない『断絶(Disruption)』の時代が私たちに迫っている」というもので、断絶は古い秩序や前例を壊す力を持っています。そして、デジタルカメラの登場で消えた写真フイルム、ネット通販に押される街の本屋などの例をあげ、また人口減少から需要と供給の両面で断絶を生む時代になっている、と言っています。
 このことを歴史的に見てみると「断絶」のはじまりは冒険者だったとし、1492年のコロンブスが米大陸にたどり着いたことを挙げています。つまり、それまでのオスマン帝国の繁栄に影が差し、新たな航路を手にした欧州は新大陸やアジアとの取引で利益を得ることになり、世界貿易の歴史を変える断絶をもたらしました。
 次の「断絶」は、18世紀後半の第1次産業革命の口火を切ったジェームズ・ワットから始まり、帆船は蒸気船に、馬車は鉄道に変わり、イギリスの繊維産業は世界を席捲することになり新しい時代が到来することになります。
 次の「断絶」は、電気と石油による重化学工業の第2次産業革命で、発明王トーマス・エジソン、自動車王ヘンリー・フォード、金融王J・P・モルガンの3人がかかわっています。
 さらに1939年、スタンフォード大出身のヒューレト・パッカード(H・P)が会社を起こし、そこからデジタル革命が始まることになります。
 「世界は今、新たなデジタル革命のとば口に立つ。摩擦は避けられない。だが、リスクをとって技術革新や投資に挑む冒険者も、国境や地域、人種を超えてつながりつつある。500年の断絶の歴史は未来の飛躍を予感させる」と言っています。(01/01)

 他方では、人口減少の中で生産年齢人口と需要の減少が起こってきます。この状況を克服するために、企業は「協力しながら競争する」「協争」の時代に入ったと言って、北海道ではハウス、カゴメ、味の素の3社を軸にトラック輸送の配送の手を組み、2年後には3社が物流子会社を統合すると言われています。また、ヤマハ発動機とホンダは2018年から協業を始めるなどの例を挙げ、「人口減による『協争』は企業が生き残るための入り口にすぎない。手を組んだ後の成長こそ、断絶に勝つ原動力だ」と言っています。(01/03)

 また、ニュースがネット上で無料で読めるようになり、「新聞は民主主義のインフラ」という通念まで揺るがす断絶をもたらしましたが、ワシントン・ポスト紙の社主のベゾスは真正面から向き合い読者層を広めました。ところが、ドナルド・トランプ大統領がツイッターなどのソーシャルメディアを巧みに使い新聞やテレビなどのマスメディアを中抜きにするという新たな断絶が始まりました。「ニュースの伝え方が変わる中で、何を変え、何を守るのか。次の民主主義のインフラをつくる競争が始まっている」ことになります。(01/04)

 さらに、31歳と若いサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン副皇太子は、「2020年までに石油がなくてもやっていけるようにする」という断絶の認識をもち、サウジアラビアを世界有数の投資国にするという方向に舵をきりました。昨夏、ソフトバンクグループの孫正義社長と知り合い10兆円ファンドの構想が始まりました。「グローバルな競争に挑む難局は、古めかしい官民連携で乗り切れるだろうか。少なくとも、副皇太子や孫社長を『ほら吹き』と笑うだけでは済まされない。それが断絶の時代に流れる空気だ」という国境を超える「新結合」という時代です。(01/05)

 また、ファーストリテイリングとニット編み機世界最大手の島精機製作所は共同して和歌山市にイノベーションファクトリーをつくり、そこで縫い目のないセーターやワンピースが編み込まれています。またドイツのアディダスはドイツ南部のスピードファクトリーで靴の生産をするようにし、ロボットとI o Tでコスト削減と需要にすぐ応じる体制をとりました。これまでは低賃金の国に生産地を移す「渡り鳥生産」でしたが、渡り鳥をやめて本国に戻ろうとする動きが出てきました。それを可能にしたのがI o Tを活用する第4次産業革命です。
 賃金の高騰のため「世界の工場」の座を追われる中国は、落日に備えて産業用ロボット生産に力を入れ始め、「『世界の工場』が落日を迎えるなかで加速する第4次産業革命。断絶の先の勝者が誰になるかはまだはっきりしていない」ということです。(01/06)

 また、取引のネット決済などの普及により、銀行ではリアルな店舗や大量の人員を必要としなくなります。このような中で仮想通貨ビットコインの普及により、22世紀には銀行や金融の形を変えてしまうかもしれません。「22世紀に銀行や金融のかたちはどこまで変わっているのだろう。断絶の先を巡る攻防はこれから本格化する」と言っています。(01/07)

 アメリカのドナルド・トランプ大統領は、製造業をアメリカで行うようにと、他国に進出するアメリカの企業に苦言を呈していますが、世界の隅々までネットでつながっている時代に、グローバル化はモノの貿易であるとするには無理があります。「ネット時代は企業のあり方、私たちの働き方を国の枠から解き放つ。20世紀のようなモノのやりとりより、世界中の知恵をつなぐことが成長のエンジンとなる。それこそ、21世紀のグローバル化が直面する断絶だ」「水が高きに流れないように、グローバリゼーションはこれからも進む。足元の反動を横目にどう前を向くか。私たちの時代が試されている」と結んでいます。(01/08)

 以上、日本経済新聞の「断絶(Disruption)を超えて」という特集を見てきましたが、「断絶」という切り口がふさわしいかどうか、またこの用語で現代を説明できるかどうかという点でも議論がありそうです。しかし、日経が転換点としての現代を認識していることは理解できます。次回は、別の視点から現代のこの問題を見てみようと思います。
 

花を愛でる(60)

 投稿者:73年度生山崎博之  投稿日:2017年 2月 4日(土)10時27分36秒
返信・引用
  梅一輪 一輪ほどの暖かさ
(服部乱雪)

梅の花 一輪咲いても梅は梅
(土方歳三)

同じ梅を題材にした俳句ですが、巧拙が分かりやすい例ではないでしょうか。
 

うつりゆく時代(1) はじめに

 投稿者:二村重博  投稿日:2017年 1月28日(土)14時14分51秒
返信・引用
   遅くなりましたが今日から、予告していたシリーズの書き込みをはじめようと思います。
 昨年くらいから世界や日本の歴史に大きな変化が予想されるような出来事が起こり、現在、何か歴史の転換点に立っているように思えます。この視点から、日本や世界の過去、現在、未来について考えてみたいと思い立ちました。問題が大きいだけに、体系的な、論理的なシリーズにならないかもしれませんが、問題提起を中心にし、シリーズが終わったとき、改めて内容を整理してまとめたいと思っています。皆さんの批判や意見を歓迎しますので、できるだけこの書き込みに参加してくれることを期待しています。

 まず、このシリーズのタイトルを「うつりゆく時代」とした理由から説明します。最近の僕の好きな歌の一つに、坂本冬美の「風に立つ」(作詞 たかたかし、作曲 弦哲也)という歌があります。その歌詞の3番は以下のようです。この掲示板のタイトルはここからとったものです。「うつりゆく時代」がうまく説明できればと願っていますが!

  うつりゆく時代の 波風にのまれても
  騒がずに 嘆かずに 最善つくし立ち向かえ
  ままにならない 茨道なれど それでも行かねばならぬ道
  そうさ 人生 やるっきゃないさ

 昨年くらいから大きな変化を予想させる出来事と言いましたが、主なものを列挙すると以下のようなことです。

 (1) イギリスのEU離脱
 昨年の6月23日に、イギリスでは欧州連合(EU)からの離脱か残留かを決める国民投票が行われ、離脱 51.9%、残留 48.1% 投票率 72.2%で離脱が決まりました。これは当時のキャメロン首相の意図に反するものであり、また多くのマスコミの予想に反する結果でした。
 ヨーロッパの各国は過去には紛争の絶えない地域でしたが、地域を統一して平和なヨーロッパを作るという理想の下でEUを作り、通貨をユーロに統一して統一された地域にしようとしていました。しかしイギリスでは、移民問題やイギリス固有の自治権の制限等に反発が出て、予想に反して離脱に賛成する勢力が強くなりました。イギリスの離脱は、このようなヨーロッパの理想と自由貿易の理念をどのように変化させるかという問題を提起しています。

 (2) アメリカの大統領選挙
 昨年の11月8日、アメリカでは第45代大統領選挙が行われ、民主党のクリントン候補と共和党のトランプ候補の間で大接戦の末、トランプ氏が当選しました。これは、メディア等の事前予測に反した結果でした。トランプ氏は選挙期間中、アメリカ・ファースト(米国第一主義)を叫んで、世界秩序というよりアメリカの国益を優先し保護主義的な政策を提言していましたが、大統領当選後にどのような政策をとるかは不確実で、今後の世界の経済と社会の在り方の方向も見通すことが困難になってきています。
 アメリカや世界はTPPやEFTA等の制度を用いて自由貿易やグローバル化の方向に動こうとしているように見えましたが、アメリカでは中間層の貧困化やメキシコ等からの不法移民問題がグローバル化に対する批判となりました。これをポピュリズムと呼ぶ人もいますが、要は、この動きによって、世界経済は自由貿易から保護貿易に移ろうとしているかどうかという問題です。
 さらに、「世界の警察」としてのアメリカの力が衰えた中で。このような変化が、体制と国の理念を異にするアメリカ、ヨーロッパ、ロシア、中国、中東、東南アジア等の国々の間でこれまでとは異なる権力の結びつきと変化を生む可能性があり、問題はこの変化を予想することが困難な不確実な時代に入ったということにあります。

 (3) AIが囲碁の一流プロを負かす
 AI(人工知能、Artificial Intelligence)は、通常のコンピューターがデータ処理だけをするのに対し、データの意味を理解して自分で判断ができる点が異なっています。これまで、チェスに対しては1997年に世界チャンピオンに勝ち越し、オセロに対しては1997年に全勝、将棋に対しては2010年に女流棋士に勝利しましたが、囲碁に対しては局面の数が10の360乗と数多くあるために、プロに勝つにはあと10年はかかると言われていました。ところがグーグルが開発した「アルファ碁」は「ディープラーニング(深層学習)」という手法を用いて2015年10月には囲碁の欧州チャンピオンに全勝、そして昨年3月には世界最強棋士といわれる韓国のイ・セドル棋士に4勝1敗で圧勝しました。
 このことは、それまでも注目されていたIT(情報技術、Information Technology)や第4次産業革命といわれるI o T(モノのインターネット、Internet of Things)の流れの中で次の時代に対するAIの役割の期待をさらに大きくしましたが、同時にそこから起こる不安な問題もあぶり出してきました。

 (4) 少子・高齢化社会の到来
 人口の国勢調査は5年に1回行われますが、昨年、2015年の国勢調査の結果が発表されました。それによると、前回調査に比べ5年で96万人の人口が減少しました。これは、1920年に国勢調査が始められてから初めての減少とのこと。日本は人口減少社会に入りだしたことになります。
 また、昨年の14歳以下の子どもの数は一昨年に比べ15万人減少し35年連続減り続けています。さらに、昨年生まれた赤ちゃんは100万人を下回ったと推計されていますが、これも統計を取り始めた1899年以来初めてとのこと。他方では、2015年の男子の平均寿命は80.79歳、女子のそれは 87.05歳となり、少子・高齢化社会が続いています。この結果、75歳以上の人口は1612万人(総人口の8人に1人)、14歳以下の子どもの人口は1588万人で、高齢者が子どもの数を初めて上回ることになりました。この現象は、今後の日本の社会、経済に大きな影響を及ぼすことが考えられます。

 (5) 戦後72年の歴史と未来
 この項目は、変化の兆しを知るというより、現在はどのような時代であるかを具体的に知るための項目です。今年は「戦後72年」になりますが、一昨年の2015年の「戦後70年」の節目の年には、新聞や雑誌が特集記事を掲載していました。
 例えば日本経済新聞は、「戦後70年」という共通タイトルのもとで「日本のかたち」、「日本の強みは」、「税制 残された課題」、「産業政策の変遷」、「日本の立ち位置」、「社会保障の未来」、「企業転変」、「事件は問う」、「科学技術 ニッポンの歩み」、「私たちの軌跡」などの特集を組んでいました。これらについては、将来の変化を読む資料として後日取り上げる予定です。

 以上のような問題を頭におきながら、これらの要因がどのように将来を変えていくのかを次回から考えてみることにしますので、よろしく!
 

推薦図書(92)

 投稿者:73年度生山崎博之  投稿日:2017年 1月28日(土)10時55分44秒
返信・引用 編集済
  作者が同志社大学出身、舞台は京都、時代は幕末、主人公の職業が道具屋(骨董屋)とくれば、そのすべてに興味がある小生としては読まないわけにはゆきますまい。

山本兼一氏の作品は、『利休にたずねよ』が直木賞を取ったのを機に読み始めました。何年か前の二紫会開催の日に同志社大学で氏の講演会があることを広瀬君に教えてもらい聴きに行くと、「次はフランシスコ・ザビエルの本を」と話しておられました。楽しみにしておりましたが、その後急逝され実現化しなかったのは本当に残念でした。

さて、氏の作品には重いタッチのものと軽いタッチのものと二種類に分かれますが、今回ご紹介する作品は後者のタイプです。
新選組や龍馬、小五郎など実在の人物が登場し、骨董品をテーマにフィクションと史実が織り交ぜられながら繰り広げられるお話です。固い本の合間にお奨めです。

『千両花嫁』(山本兼一・文春文庫)
『ええもんひとつ』(山本兼一・文春文庫)
『赤絵そうめん』(山本兼一・文春文庫)
『利休の茶杓』(山本兼一・文春文庫)

 

山には雪

 投稿者:5期生 ひろせ  投稿日:2017年 1月21日(土)09時39分52秒
返信・引用
    臼井さん、御連絡ありがとうございます。  

Re: 新島先生墓参二紫会は開催しますが。。。

 投稿者:1976年 臼井  投稿日:2017年 1月21日(土)08時57分37秒
返信・引用
  > No.3703[元記事へ]

5期生 ひろせさんの発言へのリプライです。

今回は、残念ながら参加を見送りします。
次回を楽しみににしています。
連絡、ありがとうございます。


>   昨夜の降雪で、京都の山には雪が積もり、地面もかなり水分を含んで、滑りやすくかつ汚れやすい状況です。
>   したがって、若王子山頂の同志社墓地へのお参りは実施困難な状況です。最終的には集合時に判断しますが、ふもとからお祈りしようかと考えています。
>   しかしながら、天候は回復しており、市内を散策することには支障がない状況なので、知恩院の拝観や懇親会は予定通り行いたいと考えています。
>   以前実施に至らなかった、坂本龍馬の墓や霊山歴史館へ訪れることもできるのではないかと考えています。
>   以上、連絡です。
>
 

新島先生墓参二紫会は開催しますが。。。

 投稿者:5期生 ひろせ  投稿日:2017年 1月21日(土)07時57分27秒
返信・引用
    昨夜の降雪で、京都の山には雪が積もり、地面もかなり水分を含んで、滑りやすくかつ汚れやすい状況です。
  したがって、若王子山頂の同志社墓地へのお参りは実施困難な状況です。最終的には集合時に判断しますが、ふもとからお祈りしようかと考えています。
  しかしながら、天候は回復しており、市内を散策することには支障がない状況なので、知恩院の拝観や懇親会は予定通り行いたいと考えています。
  以前実施に至らなかった、坂本龍馬の墓や霊山歴史館へ訪れることもできるのではないかと考えています。
  以上、連絡です。

  臼井さん、よろしければお付き合いください。
 

積雪がある場合の新島先生墓参二紫会の開催について

 投稿者:5期生 ひろせ  投稿日:2017年 1月19日(木)18時51分3秒
返信・引用
    今週末は、再び寒波の到来が予測され、京都市内も降雪の見込みがあります。
  20日金曜日の夕方段階で山に雪があると判断した場合は、ランチ、知恩院拝観、懇親会のみの日程にすることとして連絡します。
また、土曜日の午前中9時頃に地上に積雪があって歩行に支障がある場合、又は行程中にそうなることが予測される場合は、全行程を中止します。
  そうした変更について、この掲示板に掲示します。
 

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