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(無題)

 投稿者:道閑(管理人)  投稿日:2007年 3月 1日(木)07時04分41秒
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  それは「木を見て森を見ない」類の話ですね。
明朝體と言つても、個別の違ひがあります。この場合、明朝體全體の特徴と、楷書體全體の特徴を比較しなければ意味がないでせう。

草冠についてい云へば、明朝體で三畫のデザインが使用されたのは、技術的な理由に據るのではないかと想像しますが、四畫の方がより元の形に近いから、四畫の方が正しいのは間違ひないです。
しかし、楷書でも明朝體でも、三畫のものもあり、四畫のものもあり、畫數は書體の特徴ではないと言へます。

さて、質問の件については、理由は既に述べています。
そして、
http://daukan.hp.infoseek.co.jp/seiji/ryakulist.htm
かういふものもあります。これを讀んで、少し考へていただければわかると思ふのですが、一往説明しますと、この頁では、草冠の次は「月」になつてゐますが、これは楷書體では區別がないものでせう。「せう」と云へば、「小」を音符として含む、「肖」の點の向きもさうでせう。
楷書では、そのやうな細かい點畫の違ひが表現できてゐないと思ひます。「言」も「主」も「立」も「育」も、一畫目は楷書では區別がないでせう。あとは、「掃」や「急」などの、畫の長短に關するものも、楷書を元に作られた字形でした。

さて、

> 「柔かい羽毛の感じをよく表してゐ」るから正しいでは説明になっていません。

と述べられましたが、これは最も適切な説明だと私は思つてゐます。
私が適切な説明だと思ふことを、あなたは説明になつてゐないと感じるといふことは、あなたは私の主張を理解してゐないのであり、それは、あなたの理解力不足によるものか、私の説得力不足によるものか、あるいはその兩方でせうか。

私は「漢字は表意文字である」と言ひました。私の主張は、この一點に盡きてゐます。
「表意文字」とは、意味を表す文字、といふことです。漢字には、「六書法」といふ分類が古くからあつて、「象形」といふのがそのうちの一つで、それは、その物をそのまま形として表したものです。
例へば、「口」や「門」や「山」などは、今でも一見してその形が分るものです。「犬」や「馬」や「魚」なども象形ですが、これらは今ではその形からは分りづらくなつてゐます。
それで、「羽」の字も象形であり、一見して分りやすい方が、表意文字としては正しいといふことなのです。

ただし、これは「比較すればこちらがよい」といふ話で、選擇の餘地がある場合であり、無理矢理「新しい字形を作らう」とか、「篆文に返れ」などと主張するものではありません。

あと、私は別に楷書を否定してゐるわけではないのですよ。
戰後の國語國字改革で變へられた明朝體は楷書の特徴を採入れたもので、そこがいけないといふ話が前にありましたが、それを反對から見れば、楷書の特徴は前から變つてゐないのであり、だから、今でもパソコン上で文字を扱ふ際に、明朝體で完全な正字を表現しようとしてもなかなかできないわけですが、楷書體フォントを使用すれば、之繞の點や、その他の細かい點畫の向きなど、殆ど問題は解決します。
 

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